しんとらの雑記帳

スケートメイン

音楽と振付ーリレー記事1

フィギュアスケートがスポーツでありながら、芸術でもあると言われる所以は、音楽を全く無視してエレメンツをしても点数が出ないところにあります。どのような曲を選択し、振り付け師がどのようなムーブメントを取り入れ、スケーターがいかに自分のものとして消化できるか、これがフィギュアスケート観戦の楽しみの一つと言えるでしょう。

ところで、私は選曲・編曲がとても重要だと考えています。音楽はBGMではなく、選手の良さを引き立たせる、いわば調味料・スパイスだからです。どんなに素材(選手のポテンシャルと考えてもらえれば良いです)が良くても、味付けが不味いと素材本来の数分の一しか良さが発揮されない、逆に言えば味付け次第で素材以上のものが出来上がりうるのです。ここでいう味付けは言うまでもなく、選曲・編曲・振付のことです。

フィギュアスケートに「定番曲」と呼ばれる、よく使われる曲があります。白鳥の湖ロミオとジュリエットなどです。そうした曲を聴くと、強弱がはっきりしている、場面転換が分かりやすいなどの特徴を持っています。逆に単調な曲は敬遠されがちですが、それをモノにできたパフォーマンスの感動はひとしおです。

まとまりもなく頭に浮かんだことを、ほぼ羅列的に述べてきましたが、「選手の躍進に名曲・名振付あり」だと考えています。選手が自分の個性にあった、あるいは新境地を見せてくれる音楽を選択し、それをどのように「調理」してくれるか楽しみに、競技会を待ちたいと思います。もちろんユーロ編曲も大歓迎です。