あくまでも、審判がどう判断しているかという観点からではなく、試合を一定数みた経験から得られたことなので、正確性は諸説。前者に関しては、テクニカルハンドブックに基準が書かれているので、気になる方はそちらを参照。
まことしやかに言われていた、「SSを基準にPCSを見る」という方法は、ジャッジがある選手の演技をどのように評価しているかを考える際にある程度有効だと思う。Jrの大会、B級大会、ナショナル、チャンピオンシップの各種演技を横断して観戦し、それを見て感じた印象(勿論自分の主観が大いに含まれる)とプロトコルを対照してみて、それほど齟齬はないからである。
具体的な見方としては、
TR:SS-0.25を基準に、そこより上であれば高評価、そこより下であれば低評価
PE/CO/IN:SS±0を基準に、そこより0~+0.25であれば高評価、+0.25以上であればかなり高評価(低評価についても高評価の値を反対にしたものと同じ)
これは非公式な見方であるが、1ファンが観客としてみる尺度としては使えるものだと思っている(ジャッジが使うには問題はあるが)。
この見方でプロトコルを見たとき、「異質」(ポジティブな意味で)なプロトコルをふたつ上げたいと思う。
①Jason Brown TEB2013 FP
2013 TEB Jason Brown LP [HD-CBC]
②Giada RUSSO Euro2016 FP
Giada Russo. 2016 European Figure Skating Championships. FS
このような革新的なプログラム、演技が今後多く出ることを願って、この記事を終えたいと思います。