しんとらの雑記帳

スケートメイン

佐野稔氏記事への疑問

 

以下の記事への疑問があったので記しておきます。

www.sanspo.com

 

気になったのはこの部分。

男子は全得点の中で演技点の占める割合が高く、表現力でカバーできる部分がある。一方の女子は演技点の満点が低く設定されているため、演技点での点差がつきにくい。 

 

 トップ争いにおいては、男子は技術点での勝負になると私は考えています。

 五輪メダルのラインは、SP100点、FP200点になると予想しています。その前提で以下の話は展開します。

 ここ数年で4回転の種類、プログラムに組み込む回数が急激に増えてきました。それはコーチの指導力の向上、周りの選手が取り組むことによる選手の意識改革など様々な要因が想定されますが、トップに限って言えば、PCSの「飽和」状態が大きく影響していると思います。というのも、男子のトップ選手はほぼ毎試合PCS9点台を出しているからです。PCSのMAXはSP50点、FP100点ですので、トップの間ではSP5点、FP10点以上差がつかないことを意味します。そのような状況の中で、シニアに新たにあがってきた選手は勿論PCSを磨きつつ、さらに難度の高い4回転ジャンプの導入や、4回転ジャンプの回数を増やすなどTESを稼ぐことで上位に肉薄しています。GPFや4CCの結果を見る限り、男子はTESでの勝負になると私は考えます。