技術と芸術―リレー記事5
フィギュアスケートはスポーツなのか芸術なのか、という命題はよく議論されてきたものですが、「どちらも兼ね備えるものである」という答えが一番妥当な気がしています。現行採点では、SPとFPの得点の合算(さらに細かく言えばTESとPCSの合計得点)で順位を決めていますが、改正案が議論されたこともあります。
改正案では、技術点と演技構成点のおおよその比重を「テクニカル」は2:1、「フリー」は1:2とするのが基本線になっているという。(参照先は下記リンク)
もちろん、2002年の新採点導入以来さまざまな新システムが導入され、ルール改正がなされてきたので、このような案が出てくるのも当然なのですが、やはり技術と芸術の織りなす彩りあふれるパフォーマンスが見たいというのが、勝手な願望です。上記記事で問題とされているTESとPCSの均衡については、昨シーズンのルール改正で基礎点を下げたことで対応しようとしているように見えますし(これが果たして問題を解決しているかについては要検討ですが)、今シーズンのルール改正では、1つの重大なエラーがある場合PEとINの上限が9.5に制限されるなど、TES・PCS両面から見直しが進んでいます。
答えが出しにくい、というよりは答えを出せない問いについて考えましたが、人によって考えが異なると思います。その考えはそれぞれ尊重されるべきで、否定されるべきものではありません。今回の記事は、あくまでも一個人のひとつの意見として見ていただければ幸いです。