しんとらの雑記帳

スケートメイン

「引っかかり」をつくる

プログラムを毎シーズン見てきて、一目見ていいなあと思うものもあれば、首を傾げてしまうものもある。でも後者は時間をかけて何回も見れば、その良さがわかる場合もあるので、ファーストインプレッションは大事だけれども、その印象に流されないことも必要だなと感じる。どちらにせよ、プログラムの中に、「引っかかる」部分があるべきなのは変わらなくて、シンプルに流れていくプログラムだとどうしても記憶の片隅から消えていってしまう。ここでいう「引っかかり」は、かなり広義で、俗っぽく言えばインパクトのあるムーブメントのこと。過剰だとうるさいし、ないと物足りない、その微妙なバランスの中でプログラムをつくる側、演じる側は大変難しい対応を迫られるわけだが、観客はそのせめぎ合いを楽しむのも、一つの見方だと思う。今季はどんな新しい取り組みが見れるか注目したい。