0 はじめに
リフトは大きく分けて五種類ありますが、競技会で見られるのは、Group3~5のリフトになります。今回はその三種類に焦点を当てて、レベル要件、GOE要件を見ていきたいと思います。
1 リフトの種類と見極め
3Li:女性の臀部を男性が支える
4Li:手をつないで、女性が回転せずに上に持ち上がるリフト
5Li:手をつないで、女性が回転して上に持ち上がるリフト
5Liは5種類のリフトからなります。詳しくは下記リンクの記事を参照ください。
2 基礎点とGOE
基本的には、groupの数字が大きくなればなるほど、基礎点が上がります。また5Liは5T/5SLi<5BLi<5A/5RLiと、同じグループでも種類によって基礎点が変わります。
3 レベル要件
レベル 1 は 1 個 レベル 2 は 2 個 レベル 3 は 3 個 レベル 4 は 4 個
具体的に一つずつ見ていきましょう。
1-a)テイクオフの難しいバリエーション
このように小さなリフトを行うほか、ワン・ハンドのテイクオフや、一方または両者が入りのカーブとしてスプレッド・イーグル、イナ・バウアー、スパイラルを行った場合も難しいバリエーションと認められます。
1-b)難しいランディングの変形
普通にリフトをおろしていなかったら、大体1-bの要件を満たすために行っているとみてよいです。
2) 女子のポジション変更 3) 女子の難しいバリエーション
女子の姿勢の難しいバリエーションについては、「(両)脚、(両)腕、上体の動きが大きな肉体的強さや柔軟性を要し、体幹部のバランスに影響を与えるもの。これらのバリエーションだけがレベルを上げる。」とされています。ディフィカルトポジションはカップルによって異なるので、そこも観戦ポイントの一つになると思います。
4)難しいキャリー
*「難しい」の定義
少なくとも次の特徴を 1 つ含む
①キャリー中に少なくとも 3 秒間、男子が片足で滑走あるいは片腕でパートナーをホールド
②男子がクロスオーバーで行うあるいはスプレッド・イーグルや類似動作で行う
5)男子のワンハンドホールド
6) 5)の 2 回転に続く男子のワンハンドホールドでの追加回転
7) 男子の回転方向の変更
これらの要件を、10数秒あまりで複数行わなければレベルが取れません。
4 GOE要件
5 おわりに
リフトは、多くのカップルがLv4を獲得しているため、GOEでどれだけ差をつけるかが重要となります。各カップルがどのような工夫を施しているかに注目してみてみましょう。
6 出典